渚 ふたりで

君が裸足のまゝ 海辺を走る
君の名を呼んでも 波音に消されて

海を見てた君は 思いついたように
息をはずませて この胸にかけてくる

渚ふたりたゞずめば 近づくあの夏
この風このざわめき つきぬけるこの青い空

今 大切なのは 明日のことじゃない
ゆれる君の心 それを感じてること

街も人も愛も 変り続けてゆく
たゞ君がそのまゝ こゝにいれば

渚ふたりたゝずめば 近づくあの夏
この風このざわめき つきぬける青い空

愛しても愛されても 心もどかしくて
波間に見えなくなる この夏はこの恋は

冷えた体を 抱き寄せれば 暮れてゆく 海岸通り
今 遠去かる 波の音が 寄りそう二人 切なくさせる

そのまゝその手を 離さないで
この風このざわめき つきぬける青い空

愛しても愛されても 心もどかしくて
波間に見えなくなる この夏はこの恋は

渚ふたりたゝずめば 近づくあの夏
この風このざわめき つきぬけるこの青い空
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