旅空夜空 ~言うもはずかし~

久しく涸れた くちびるに
憂いの酒を ひとしずく
仰げば 星の またたきが
別れたひとの 瞳に見えて
ああ 旅にあるなら 草まくら
夢も そよ吹く 風の中
抱いて 語るも 愛ならば
遠く はなれて 想うのも
また愛なのだと…
言うもはずかし

波打つ 胸に 想い出の
小舟を浮かべ 流しても
目尻を伝う 涙には
あの日の 純情の ひとかけら

ああ 言葉たどれば 月あかり
歌も 傾く夜の中
すがりつくのも 恋ならば
少し邪険に 放すのも
また恋なのだと…
言うもはずかし

ああ 言葉たどれば 月あかり
歌も 傾く夜の中
すがりつくのも 恋ならば
少し邪険に 放すのも
また恋なのだと…
言うもはずかし
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