朱雀

男の心の 真ん中に
人に譲(ゆず)れぬ 夢がある
雨が翼を 濡らしても
嘆(なげ)かず挫(くじ)けず ひとすじに……
夢に羽ばたけ 悠々と

夜露がこぼれる 草枕
胸に浮かべる 面影よ
時に翼を 労(いたわ)って
焦(あせ)らず慌(あわ)てず どこまでも……
明日(あす)に羽ばたけ 正々と

この世に命を 授(さず)かって
せめて何かを 為(な)し遂げる
風に翼が 折れようと
恐れず迷わず ひとすじに……
夢に羽ばたけ 悠々と
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