フェスティバル

俺がまだこんな頃はよ この辺りはなんもなくてよ
時々トラックが通ると しばらく砂けむり

太陽が照り 道を歩き めしを手に うちに帰る
夜はとても暗い 本当に暗い

今は夏が来るたびによ 人が遠くからじゃんじゃん来てよ
一日中ロックをよ 大きな音で

太陽を胸に 木に登り 月を背に 土に帰る
肉を食べ うたを読み 思い出したり 忘れたり

言う事なしの自由 ここだけの自由
みな口々に言う 抱きあいながら逃げながら

そのうち終わり みな帰る 石を手に うちに帰る
人は減り 砂けむり 花はまだ咲いている
太陽がてり 道を歩き 暗くなり うちに帰る
虫が今日も 土にかえる 色とりどり ほぼ緑
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