サマータイムブルース

駅までの長い坂道をのぼったりくだったりしながら
僕らやっとここまで辿り着いた
汗が目のなかにあふれてる言い訳のできない
下り坂僕ら笑い転げて落ちていく

あっという間の今日がスピード上げて
広げた手のひらをすり抜ける

風が吹いてTシャツが汗を吸い込んでいくように
毎日が動いていた

くだらない冗談や嘘や下ネタだらけの毎日が
雨に突然流される
空はやがて雲を巻き込んで伏し目がちな太陽は遠く
大きなビルの陰に消える

ここら辺でもうどうかと疲れた昼間が
窓の隙間にぶら下がる

夕暮れ僕らコンビニの光もとめて走る
風に乗って夜の街に飛び降りた

風が吹いてTシャツが汗を吸い込んでいくような
そんな気分のいい季節がくると
僕らもっと何かしないと損をするようで
あせりながら毎日は動いていく

駅までの長い坂道をひび割れたアスファルトを僕ら
ゆっくりとゆっくりと駆け出した
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