クローバー

風はそっと僕の退屈を優しく運んで
陽のあたる斜面に寝転んでひとやすみ
いくらあったって時間が足らなかったふたりに
今この瞬間を少し分けてあげたいな

色づいた季節がやけにまぶしくって
僕の手のひらでくるくる回ってからまわるよ

単純な言葉ほどいっぱいの気持ちがつまってるんだ
ちょっとだけ悲しくて まだうまく言えないけど
だんだん遠くなってゆく そのうちにやっと気づいたんだ
ずっとこれから君とあんな風に笑えないんだねクローバー

ひとつめは君でふたつめは僕でみっつそろえば幸せで
それだけで十分さ もうひとつは探していこう

はだしにスニーカーで土手を転がり落ちて
君の手の鳴る方へかけ上がって息切らして

大切なことは全部手に入れようって欲張らないことさ
きっとあとひとつ足りないくらいがよかったんだねクローバー

風に吹かれて舞い上がれ 君はクローバー
ずっと元気で笑っていてくれますように

簡単に散らかっていく部屋のすみっこにうもれてたんだ
ほっとかれてしおれそうな ふたりの探してたクローバー
だんだん遠くなっていく そのうちにやっと気づいたんだ
ずっとこれから君とあんな風に笑えないんだね
だんだん遠ざかってゆく 今本当に思ってるんだ
ずっとこれから君の幸せを願うんだろクローバー
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