道行き

あんな男と 駆け落ちしたと
指をさされて つらいだろ
少しやつれた お前の肩に
季節はずれの 寒い風
せめて今夜 屋台の酒で
夫婦(めおと)契りの 酒をくむ

泣いて流した 涙のあとが
頬にひとすじ 光ってる
親にそむいて ふる里捨てた
そんなお前が いじらしい
いつかお前の 花嫁姿
みせてやろうな 両親(ふたおや)に

恋の運命(さだめ)に 邪魔されながら
生きるつらさを かみしめる
どんな苦労が 二人にあろと
きっとなろうな 倖せに
耐えてしのんだ 世間の噂
明日は流そう あの水に
×