俺とお前の数え唄

一つ ひとりじゃ 風さえ寒い
二つ ふたりで 生きれば楽し
三つ 見えない 明日のことは 明日のことは
風のあたらぬ 世間の隅で
俺とお前で 暮らそうな

四つ 寄りそう 相手がいれば
五つ いつでも やり直せるさ
六つ 昔に 忘れた夢を 忘れた夢を
酒の向こうに 漕ぎだす舟で
俺とお前で 探そうな

七つ 斜目に 降りだす雨も
八つ 止まない 空などないさ
九つ 苦労は 男が背負う 男が背負う
春の陽だまり 咲く花でいい
俺とお前の 数え唄
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