いのち坂

一つ越えれば も一つ坂が
それを越えても また坂が
情け石ころ つまづいて
袖をしぼって 泣いた夜
だけどよかった あなたに逢えて
ついて行きます いのち坂

いつも見ていた 日暮れの坂に
夢の薄陽(うすび)が さしてきた
負けはしません 二人なら
息が切れたら 立ち止まる
二度と後(うしろ)は ふりむかないで
強く生きます いのち坂

尽くすよろこび 分け合う涙
これが女の たからもの
冬の木枯し 耐えしのび
いつか根付いた 花水木
のぼり着いたら まぶしい明日
きっと見えます いのち坂
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