おばこ船頭さん

おばこナー
おばこ船頭さんは 十三 七つ
あやめ咲くころ お嫁いり
なにが哀しゅうてヨ ざんざら真菰
月の夜船の
月の夜船の
かげで泣く

ここらナー
ここらあたりが 千鳥の宿か
唄で櫓を漕ぎゃ 眼をさます
風にさやさやヨ 葦の葉ゆれて
ながれまかせの
ながれまかせの
船がゆく

おばこナー
おばこ船頭さんは うす紅つけて
誰にしのんで 逢いに行く
うわさ気にすりゃヨ 灯りが滲む
波に水藻の
波に水藻の
花が咲く
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