俺は行くぜ

桟橋の 靄のかげに
しょんぼりと かくれて
見送りに来てる お前の気持
よく判るが 何も出来ない
泣いても呼んでも これまでの二人さ

故郷の 匂う秋を
棄ててゆく 船出は
目に映るものが なんでも辛い
見て呉れたか 俺の目がしら
浮雲かすめる ひとつぶの雫を

タラップを 跳んで下りて
横抱きに お前を
抱いたままそこで 死にたい気持
血は燃えるが 人は嗤うぜ
このまま俺らは あきらめて行くぜ
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