僕は君じゃない

黙りこむ君の 背中がいま
もどかしさにふるえている
愛の深さをかたちにして
つたえること できないから

僕は君じゃない だからわからない
君がわからない 涙の意味さえも

茜に染まる川面見つめてる
同じ時間をわけあうふたり
細い肩先 そっと抱きよせる
君の気持ちを話しておくれ

優しさだけしか愛と呼べてる
てだてがなく せつないよね
ききわけのない仕草もただ
痛いほどにいとしいけど

僕は君じゃない いつもわからない
君がわからない 戸惑うだけなのさ

季節しらせる花を手に摘んで
きれいと言った あの日のふたり
このぬくもりは君のためだから
もっと心の近くにおいで

風に吹かれて舗道歩き出す
時の中ではちいさなふたり
いまは肩先 そっと抱きよせる
君の気持ちを話しておくれ
僕の心に
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