おふくろ

夢にはぐれて 帰った村に
待っていたのは うしろ指
あの娘も嫁いで 去ったけど
空の青さと おふくろだけが
俺をかばって かばってくれたっけ

何は無くても 一緒に暮らす
それが一番 うれしいと
涙を浮かべた おふくろの
丸い背中を いたわるように
そそぐ夕日が 夕日が赤かった

いつかいつかと 気にかけながら
出来ず終った 親孝行
今夜もやさしい 星空に
俺のいのちの おふくろひとり
いくら詫びても 詫びても遅いけど
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