足あと

潮風に なびく髪を
そっとおさえながら
ただだまってた 別離の日

いまでも愛しているよと
言いたかったけれど
もえる夕陽にも 想いたくした

昨日 きいたよ君が
彼と結婚したと
やっと幸せになれたよと

ほんとによかったと
皆で乾杯しながら
つのる淋しさを ひとりこらえた

いまは ひとりの浜辺
寄せて返す波が
ほら足あとも消してゆく

また逢う日までと泣いた
あの日の約束を
海にかえしたい 恋のまんまで
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