雨に消えたほゝえみ

不思議な女だった
長い髪をしていた
あの日の夕暮れは 雨が降っていたよ
あなたは黙ってた
ポピーの花ビラが
あなたの足もとに 静かに舞い落ちた
あの日からあなたは 帰ってはこない
そんな別れを 僕は今までにしたことがなかった

悲しい女だった
ほゝえみが淋しくて
あの日の夕暮れの 雨に消えていった
あなたの忘れ物
1冊の詩集と
僕の心の中に ささやいたサヨナラ
あの日からあなたは 帰ってはこない
そんな想い出を 僕は今日の雨に見つけたよ
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