碑(いしぶみ)

正直者が つえをついているよ
遠慮深そうに 裏通り歩いている
信じられるものは 影をひそめてる
うたがわしい 奴ばかり 表通りさ

君は この先 どこへ行くのか
あてのない 旅は いつまで続く
何かに汗を 流してみても 何かがちがう
だからとて 愛に背けば 孤独に堕ちてく

いつも心に 激しさ もって
動かぬ 碑(いしぶみ) 胸にだきしめ
といだ 刃(やいば)が おれるまで
まだまだ まだまだ まだまだ……
立ち上がれ!

石ころけとばして あしたを のぞけば
誰かに吐いた うそが 川面に浮かぶ
暮れてく 夕焼けに 心は痛くないか!
のぼる朝陽に うしろめたさはないか!

君は この先 どこへ行くのか
あてのない 旅は いつまで続く
何かに汗を 流してみても 何かがちがう
だからとて 愛に背けば 孤独に堕ちてく

心の すき間に 鍵はかけたか
青春芝居に けりはつけたか
といだ 刃(やいば)が おれるまで
まだまだ まだまだ まだまだ……
立ち上がれ!
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