メケ・メケ (M'E QUE' M'E QUE')

たそがれどき港町の 酒場の片隅で
安い酒にくだまいてる クロンボの色男
別れの 盃 だよ 涙をふいておくれ
かわいい わかってるだろ
俺は海の男だ

メケメケ これっきり 会えないかも知れぬ
メケメケ お前も 達者でくらしな

太い腕に抱かれたまま 泣きじゃくる色女
ブロンドの髪 青い瞳 イヤイヤをしながら
“ネエ あんたあたし一人 おいてけぼりはやんだ
かわいい いかないでよ
あたしは死んじゃうヨ”

メケメケ これはまあ お気の毒なこったよ
メケメケ つれない 男もいたもの

時は過ぎて汽笛が鳴る 来るときが来ました
男は立つ女すがる 引きずられながらも
想い出の石だたみに 投げ出される女よ
船をめざし走る男 叫ぶ女をすてて

メケメケ バカヤロー 情なしのケチンボ
メケメケ 手切れの お金もくれない

あきらめて帰ろ やがて月も出る港
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