流れのままに

名もなき儚(はか)ない 花でさえ
無情の雨に 耐えている
誰れもが孤独(ひとり)さ せつないけれど
人の情(なさけ)が 心にしみて
熱い涙が 頬濡らす
花をかざした 愛しいお前
やがて めぐりくる 春を 待てばいい

水面に流浪(さまよ)う 人の身も
冷たい風に 期待(あて)もなく
誰れもが孤独さ 心が揺れて
命預けた 浮き舟ならば
流れのままに そのまゝに
花をかざした 愛しいお前
生きる 倖せ 花と 咲けばいい

心ひとすじ 焦(こが)れて燃えて
過ぎし幾年月(いくとせ) ひたすらに
花をかざした 愛しいお前
やがて めぐりくる 春を 待てばいい
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