あゝ通りゃんせ

なんだい 暮六(くれむ)つ時(どき)に ぼんやり 安酒 飲んで
愚痴を肴にふらふらり

いい娘がいるならいるで しっかり当たってかなきゃ
どっかの鳶(とんび)にさらわれる

心根(こころね)が熱いなら 小細工はよしなさい
煮え切らないでいると 幸(さいわ)いは逃げる

恋の真(まこと)に 掛け値はなし
そう ジャンケンなんかで 順序は 決まりゃせぬ
惚れて惚れぬき ただひたすら
さぁどんでん返し 今宵は 通りゃんせ

ほ ほ ほたるの灯り
逢瀬(おうせ)は小川のほとり

案外 あちらも 実は ほんとは まんざらでもない
訊きもしないでくらくらり

はっきり他の誰かを 好いてるわけでもないさ
あんたもそれなり器量良し

付(つ)け文(ぶみ)が下手ならば 花の一輪添えて
咲くのを待つだけでは 実るものもない

恋の真(まこと)に 掛け値はなし
そう ジャンケンなんかで 順序は 決まりゃせぬ
惚れて惚れぬき ただひたすら
さぁどんでん返し 今宵は 通りゃんせ

純情みたいでいくじなし
なのに はったりかませる度胸もない
やってみなくちゃわからない
あんたならばやれるさ

恋の真(まこと)に 掛け値はなし
そう ジャンケンなんかで 順序は 決まりゃせぬ
惚れて惚れぬき ただひたすら
さぁどんでん返し 今宵は 通りゃんせ
今宵は さぁ通りゃんせ
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