窓の向こうに

生まれた時から君の世界は
窓の内側にだけあった

外の世界を知ることもなく君は
窓辺の部屋の虜だった

ここか窓の外の世界 夢にだけあった世界

なにも怖くない
足を踏み出せば景色は変わっていく
目に映る街並みが君の人生の一部になる

こんなことは許されない 屋敷に戻らなくちゃ

窓の向こうに 君の世界はあるんだ

煉瓦造りの通りには人があふれ
店先は買い物客で賑わっている
人々が語り合っている 子供たちが遊んでいる
君にとっては見たことのない景色
ああだこうだ言ってないで街に出よう
その足を踏み出して

これがはじめて見るガラス越しではない景色

窓の向こうに 君の世界はあるんだ

マリーゴールドの花に囲まれた屋敷の中だけが
あたしの生きる場所 そのはずだった
あたしは知った
窓の向こうに世界は続いているのだと
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