エフェメロン

輪郭のない夢を破る薄羽は
この世界を横切るような 透明さ
彷徨っていたってさ徒然 終わりはどの未来へ
誤解の無いように口を噤んだ

光より大概無色な 台詞なんかを選んでいる
この手もきっと意味がなくてよかった
引き止められたなら

さよならの理由を探した途端に
その時、夏は終わっている
張りつく温めの風を脱いで
空を舞う 蜉蝣

明日が来ないことなんて
最初からわかっている
君はそう言って 震えたの?

変わらない日常に
いつまで縋っていたんだろう
気づけなかった なんてさ
何度目だろう

光より大概無色な 台詞なんかを選んでいる
気づけば こんな羽があったってなんだ
届かないこの手は 何になる?

夏めく予感に夏の終わりを
感じられずにいたんだ
思い出 幸せ 夢の隙間
あの夏の中

さよならも さよならを止める言葉も
言えずに、夏が終わっていく
張りつく温めの風を脱いで
空を舞う 蜉蝣
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