港ひとり

風に汽笛が からむ夜は
お酒が泣いて あなたをねだる
わすれたいのに わすれたいのに
わすれたいのに… あの人は
どこでどうして いるのやら
時計の日付が また またかわる

三月今日まで 待ちました
音沙汰なしの 涙もかれて
あまえたいのに あまえたいのに
あまえたいのに… あの人は
胸のちいさな ホクロさえ
あの日のあなたを ああ 恋しがる

港はずれの 居酒屋は
灯りを消せば 潮なりばかり
わすれたいのに わすれたいのに
わすれたいのに… あの人は
つらい女の この気持ち
戻って来てよ ねぇ ねぇあなた
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