最果ての庭

立ち止まって不意にまた
オルゴールを聞いた
振り返った僕の背を
雲の影が今追い抜いた

ここへ来た意味を
思い出そうとして
空を仰ぐ、冬の日差し

冷たい風に種を撒いた燦々と
誰かがそうしたように
ざらついた手と
似たような肌触り
砂の城壁が崩れ始めた

季節が巡った頃
腐葉土になって眠ろうか
風に傾いたまま
朽ちていくことを受け入れて

はなうた混じりのとおり雨
空を仰ぐ、海の香り

冷たい風に種を撒いた燦々と
誰かがそうしたように
とおのいた背を
呑み込んだ茜空
地平の彼方くりかえす夢

気が遠くなるほどの時間を
ここで過ごしたけど
降り積もる枯葉の上に
この体も落ちていく
空を仰ぐ

冷たい風に種を撒いた燦々と
誰かがそうしたように
見透かした目を
見つめ返すことすら
今はできないけど

春を待たず泥になっていく
くりかえす夢
産声を聞きながら
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