二人の雨

もっとこっちへお寄りよ 背中が濡れる
どうしよう来た道 また戻ろうか
ひとつしかない この傘は
別れたくない夜の 恋ごころ

寒くないかとコートを 着せかけながら
今日もまた云えない 愛していると
どこか幼い くちびるに
ささやいているような 雨の音

きっと明日もこのまま 降りつづくだろう
ひとつづつ消えてゆく うるんだ灯り
二人を結んだ 銀の糸
どこまでも歩こうよ 雨の街
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