男と男の生きる街

空は涯てなく 沈んでいても
それは 男と男の生きる街
切り裂く様な 凍った風が
ぴゅぅと ああ
昔の傷に 滲み透る

河は冷たく 光っていても
それは 男と男の生きる街
暗い宿命が 火と燃えながら
今日も ああ
二人の胸を焼き尽くす

夜が嘆きを 運んできても
いつか 男の魂に花が咲く
夜明けの風が きらめきながら
明日の ああ
明日の生命の樹を揺する
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