二枚の落ち葉

冬の日溜まり 夏には木陰
二枚に重なり 今日も肩寄せて
冷たいばかりの 他人の街で
夢のかけらをあたためる
あんたとようやく 照れずにいえて
坂道人生 二人で生きる

雨を横切り 嵐を避けて
夜道の遠さに そっと手をにぎる
厳しさ続きの ネオンの底で
一杯二杯の酒の数
そろそろおよしと 眼だけで教え
苦労はあるけど 二人で生きる

秋は龍胆 春には椿
季節の折ふし いつも微笑んで
時間に追われる 暮らしのなかで
つくる想い出花づくり
空いてるボトルに ひと枝差して
幸せたしかめ 二人で生きる
×