静脈に降る星屑の標本箱の中で
望遠鏡を覗き込む神様を見下ろしていた
幾何学的な孤独が心音を微分して
公転の軌道を逸れたエントロピーを壊す

人の波に
ひとり逃げた
愛だけが優しく

プレアデスの光はその痛みと
限りなく続く闇を抱きしめる
眠りを願う星に世界は歪んでた

遠ざかる流星群の軌跡を数えながら
万華鏡を覗き込む観測者を見つめていた
相対的な緩衝が静かな輪を解く
崩れかけた秩序の残響を抱いたまま

甘い罪と
淡い色が
非現実を隠す

プレアデスの記憶は砕け散った
星の欠片を胸の奥に刺して
朧に映る闇を抱えて揺らぐ

愛しさを連れ出したこの箱庭
壊れかけの絶望が切り裂いて
夜空を舞う残像に影が歪んでた

プレアデスだけが

彷徨う星座にこの身を重ねて
刻まれた傷跡さえも溶けてく
アルデバランの赤に染まる衝動

プレアデスの光はその痛みと
限りなく続く闇を抱きしめる
眠りを願う星に夜明けが燃えていた
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