霧情の港

忘れたつもりのおもかげを
思い出させて 今夜も霧が降る
あんたはきっと帰ってきます
半年待ったら 待たされついで
紅いはまなす 枯れるまで

北国育ちの 鴎には
嬉しがらせる 嘘などつけないさ
あんたはきっと 帰ってきます
涙を枕に 夜通し酔って
ほろり歌った お立ち酒

あんたの港はわたしだけ
夢の灯りは 消さずに待ってるよ
あんたはきっと 帰ってきます
もうすぐこの霧 霙に変わりゃ
慕情抱えて 冬籠り
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