刃物と月
雲間に揺れるアレは僕と真逆だ
睫毛を伏せて歩くこと
すっかり習慣づいたなぁ なんて
おもうは夜
日常から逃れる程度の音楽に
何が救えただろうか
少なからず僕は泣いていた
何が変えられただろうか
向こうの歩く他人の手に
刃物がにらみいたとて
いまソレと目があったとて
きっとまだ僕は本望だろう
きっとほら僕は空へ舞うの
ナイフで切った月がぶら下がる
雲間に揺れるアレは僕と同じか?
いつからだったかな 音を聞いても
泣けなくなったのは
一人夜を歩く今では何故?
ふわりふわり逃げましょう
ただアレが近づけばね
きっと今僕は生きていないな
焦点の合わない目に
誰もが距離を置いていた
目線がつま先から離れていけば
何かが変わるはずだった
僕らは変われるはずだった
あの空に浮かぶトンネルへ 今
ひらりひらり逃げましょう
ただソレはアレは美しく共鳴し合っている
僕らが泣いた夜にはきっと
希望があったのに
終わりに笑う
目線の先はいつも似ていたんだ
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