儚く優しく冷えた月

月明かりに濡れそぼち
青白い海の底のような部屋で考えてた
あなたが昨日行き詰まり
流れ落ちた涙が宙を飛び、僕を湿らせたこと

別れ際にキスを交わすために
唇はあるんじゃない
もっと、もっと、もっと
そっと優しくうなじに触れて、噛んで
甘い傷みを約束の日に残すためさ

青紫色の蝶の羽に一滴はじかれた
露のように儚く、優しく月は冷えてた

窓辺にもたれた僕の側に舞い込んだ風が
あなたの香りをそっと消した
感じ始めたジレンマも
気まぐれな愛情もこのまま抱きしめていたい

切なさの自己主張のために
背中はあるんじゃない
もっと、もっと、もっと
ぐっときつく耳を押し当て、黙って
瞳を閉じて生命のリズム感じるため

青紫色の蝶の羽に一滴はじかれた
露のように儚く、優しく月は冷えてた

遠慮がちな愛し方だね
静かに僕の寝顔をじっと見つめ微笑んでる
あなたは今宵の月に似てるね…

青紫色の蝶の羽に一滴はじかれた
露のように儚く、優しく月は冷えてた
青紫色の蝶の羽に一滴はじかれた
露のように儚く、月はそっと涙した
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