ドライヤー

ドライヤーで靡く髪

いつからだったか
半端な笑顔で向き合ってしまうような
寒暖差が今
透き通っていた瞳曇らせた
ハッピーエンドの映画は
見ない主義と謳っていた君
エンドロールは決まって
息が白いまま

ドライヤーで靡く髪

互いの違いを並べ合ったり
くだらないことで笑い合えた
あの日々こそ幸せの意味
そのものに思えた

徐々に日が沈んでいく
影が薄くなっていくように
消えていく
いつしかの甘い二人の恋模様

ドライヤーで靡く髪

気取った言葉が
積もった雪のように溜まっていくから
エンドロールにはきっと
君はいないだろう

ドライヤーで靡く髪

ドライヤーで靡く髪
いたいけな表情
君の姿も
乾いたままの気持ちに
まだ見る夢が交差した
届いてくれ
届いてくれよ
空に吐いた想いは
どこまでも甘い昔の恋模様
いつまでも深く残る
ドライヤーで靡く髪
積もった雪は溶け出す
暖かい風に
雲が動き始める
×