忘年

会えない人が増え
会いたい人も増えた
ひとり思いを馳せてます

湯船に浮かべた
果実のように僕は
今日もぷかぷか生きてます

はしゃぐ子供らの声が
僕らのあの日を映した

風に染まる見慣れた町で
君を抱きしめていたい
深く深く愛を感じて
今年もまた暮れてゆくよ

“ただいま おかえり”と
気持ち解けばゆるむ気のまま
こたつに潜りたい

酒を一口 日々の重力
忘れて もたれて 眠る

いつも通りの
ありふれた朝
迎えられますように

風に染まる君を浮かべて
ただ見つめ合うたびに
誰もいない見慣れた町は
変わらないまま明けてゆくよ
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