きみは今日、空港で。

真夏の庭できみを見失ってしまう
太陽が残した手がかりを追う ぼくは
明かるい街はどこか静か
ぼくはただとほうにくれてしまう

きみは今日突然に
空港でその知らせをきく
まぶしさをふりまいて
熱い風が逃げ去る

そしてまた読みかけの小説に目をおとす
ターミナルを行き交う人たちの影 ゆれる

数年前のぼくらはいつも
ぼんやり空を眺めていたもの

きみは今日突然に
空港でその知らせをきく
なげくようなことじゃなく
熱い風を追うだけ
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