二十才前

ごきげん如何(いかが)とあのひとに書いたわ
迷惑(めいわく)でなければ
一度だけ逢って下さいと

胸の奥に残る
重い忘れもの
それが恋かどうか
見つめたいのです

目の前の人を愛せない
なぜだか悔いが残りそう
あなたがいる あなたがいる
いつもいつも心に

このまま二十才(はたち)の階段をのぼれば
もう二度とうしろへ
戻れない そんな気がします

あれは子供じみた
軽い出来事と
もしもいわれるなら
それもいいのです

少しだけ泣いて忘れたら
それから先は歩けます
あなたがいる あなたがいる
いつもいつも心に

十六 十七 十八と愛した
あのひとの心を
確めてみたい二十才前(はたちまえ)
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