コオロギの歌

海が見える街に生まれた人たちは それが当たり前
山の麓に生まれたから 僕にはそれが憧れだよ
ないものねだりが出しゃばれば 幸せはすぐに逃げていく
忘れないように書いておこう 歌が僕たちの道しるべ

夜風に吹かれて雲が形変えれば
隠れた丸い月が顔を出すよ
おかげでタヌキやキツネも踊り出すよ
コオロギ 嬉しそうにバイオリンを弾くよ

冷たい雨に打たれている
田んぼのカカシはかわいそう
優しい子には聴こえる歌
どうか忘れずにいておくれ

夜風に吹かれて雲が形変えれば
隠れた明るい月が顔を出すよ
あの子も今頃 同じ空を見上げて
どこかで笑っていたら幸せだよ

夜風に吹かれて雲が形変えれば
隠れた丸い月が顔を出すよ
「おかえり」「ただいま」優しい声がするよ
僕らは生きてく かけがえのない日々
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