とっぴんぱらりのぷう

隣にいることすら気づかないまま

エウレカ
こんなに近くに
要無き事なのだと知らずに
縦んばその秋
朱に染まったとしても
それが正に玄だと思えたのならば

つひに行く道すがら
ただ風そよぎ なるにまかせ
費える時を漂い
何をか遺せたのだろう

“見るべきものは見つ”と
強がってみたりするけれど
つい頬を伝うのは何故
ただ花も人も

あくびが出るよな
とりとめないから
煙を吐きひと呼吸

月沈み
愛しきもの
ただ無常に露と消ゆ
朝焼けには鳥が詠うとも知らず

つひに行く道すがら
ただ風そよぎ なるにまかせ
費える時を漂い
何をか遺せたのだろう

笑えるほど無様だな
そんなのわかっちゃいるけれど
つい頬を伝うのは何故
ただ花も人も
悉く隠れ
夢のまた夢
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