砂丘

ガレージを吹き抜けてく
忘れていた夏の風
埃まみれのバイクが
行く場所があると呟いた

振り向けば 思い出す
海辺で暮らした日々を
太陽からあふれてた
夢だけはいっぱい持ってた

仲間と朝まで呑んで
波に乗ってたあの頃
君が街を出た日の
青い空が目に眩しかった

俺だけが閉じ込めた
言葉が確かにあるんだ
潮騒(しおさい)が問いかける
永遠に消えない気持ち

ここにはもう戻らない
ふたりの涙
若いままの君がいる
心に深くいまも
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