ひぐらしの夢

轍のない林道は鈴の音が響かない
僕の目は森達の眠る声が見えるの
尾根の先夕暮れはひぐらしが鳴いてる
心には空っぽな神様が浮いてる
日霞む裏山に住むヒノキ
達の噂 ひぐらしの鳴く
夕暮れは神様がささやく
いつか聞いたおとぎ話
月明かり香っては鈴の音が響き出す
谷底に空っぽな君の影が浮いてる
その後ろ姿に見とれて
食べ尽くすのあの頃の面影を
夢の中で君は笑ってる
「おとぎ話 思いだせる?」
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