眩くは幾星霜

煌めき立つは この世の全て
そなたに名を呼ばれるたびに
生まれてきたことを 優しく
抱き締めてくれるようで
些細なことも 特別になる
空は晴れ 花は咲き乱れ 音の葉は羽ばたく
風はうららかに舞い踊る

恋情がもたらすものは 未知であれど皆 馨(かぐわ)しい
切なさも戸惑いも 甘く囀り

自然と繋がれゆく 手と手は離れず
何処まででも 寄り添い合いながら 同じ歩幅で 愛を紡いで
ひとつひとつ 大切に重ねた思い出
出逢いから今日 そして未来へと
我らの道は晴れやかに続く

独りきりから ふたりきりへと
そなたと瞳(め)を合わせるたびに
叶う夢は いつも隣に在ると信じられる

寂しさも物悲しさも 相槌一つで彼方へと
心が悴(かじか)む日は もう二度と来ない

励ますように 時に慈しむように
どんな時も温め続ける 胸の奥に灯る幸せが
朝を越え 夜もすがら 夢の中さえも
包み込む 永久(とこしえ)に
かけがえのない熱は 決して潰えることなく

世界に息吹を与えた 真なる色を授けた
珠玉のように耀(かがよ)いゆく
嗚呼…そなたは光

ふと移る表情に 零れ出づる愛
心許し 分け合うことは これほどまでに尊いことだと
眦(まなじり)をそっと撫で 噛み締めた奇跡
密やかに交わそう 我らだけの言葉を
幾星霜(いくせいそう) 共に在ろう
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