プラチナ・キス

オリオン座をグラスに溶かして
サイダーで飲もう
一番速い流星に跨り
会いに行くからね
待っていて

電波を乗り継いで
君の街へ
本音を歌いに行くの
1000年の恋が音になり
永遠の宝石になるの

夜空に一つ
人工衛星がきらめく
もう、君と抱き合って
ヘリウムになって
銀河まで飛べそうな
プラチナ・キス

オリオン座をグラスに溶かして
サイダーで飲もう
ほろ酔いかも
一番近くの星で眠ろうよ
口紅は解けて君に移ろって
また絡まっている
どうしてこんな時に限って
携帯電話は歌うの
邪魔すんな

泣いて、泣き尽くして
携帯電話
ブラックホールに投げ込んだ
「愛してる」の語尾を少し濁した
やっぱりね、君はウソツキ

今夜は本音を
照らし出すような星空で
もう、君と抱き合って
ペガサスになって
銀河まで飛べそうな
不埒(ふらち)なキス

オリオン座をグラスに溶かして
サイダーで飲もう
ほろ酔いかも
一番近くの星で眠ろうよ
漢字が解けてひらがなになって
また絡まっている
どうしてこんな時に限って
君は黙ってしまうのよ
言ったでしょ

恋は下心で
愛は真心だと
プラチナ色した不埒なキスも
オリオンが聞いて鼻で笑ってるよ
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