一番列車の女

一番列車の デッキにたたずみ
ただひとり的なく 旅立つ私よ
裸の背中に そっとさよならの
接吻したけど ああ
あなたは気づかず 眠っていた
決めたの 別れようと

いつかの女なら この身を退いても
悔いないと信じて 選んだ孤独よ
今頃あなたは ふいに目をさまし
手探りするけど ああ
そこにはかすかな ぬくもりだけ
決めたの 別れようと

心につもった ほこりをはらって
今度こそ上手に 生きてくつもりよ
二年もなじんだ 町をふりむけば
涙が出るけど ああ
ひとりで苦しむ あなたを見て
決めたの 別れようと
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