流線トラベラー

永遠なんてないのだろう
証明は破綻している

終わる時を待つだけの
僕はただの球体

遥か彼方遠くにさ
人間というものがいて

とても短い命でさ
夢を見てるんだって

僕も見たいな
君も見たいって言ってたのに
もう行くの?

流線型を描くより
傍で光るままの君でいて
行かないでもう見えない 何千年も遠く
光が届かない真っ黒
それを照らすように消えてく君
綺麗だね さよならだ 僕もすぐに じゃあね

僕の中は少しずつ
終わりに近づいているな

君と違う大きい身体
皆を見届けるよ

泣き止まないな
この真っ黒にまた一筋が舞う

遊覧船のような星
僕は空想を繰り返すだけ
動かない動けない何億年もずっと
流れた君はどこまで行く
最期にあの星を見られたかな
素敵かな 教えてよ 僕もすぐに

永く生きて僕は何を見たのかな
やがて独りになって
さあまた一つ終わりを告げる

流線型を描くより
傍で光るままの君でいて
行かないでもう見えない 何千年より遠く
光が届かない真っ黒
それを照らすように消えてく君
綺麗だね さよならだ 僕は行くよ

じゃあね
君に逢えるかな
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