夢春秋

雲が流れる 茜の空を
里じゃ根雪も 溶ける頃
辛くなったら 帰っておいで
母のことばを 偲えば泣ける…
桜散る散る 都会の川に
人生(みち)はひとすじ 夢春秋

里を出た時 十五といくつ
花は二分咲き まだつぼみ
嫁に来るなら 待ってるからと
言ったあのひと 気になるけれど…
花火咲く咲く 都会の空に
人生(みち)はひとすじ 夢春秋

無駄にしません 生きてくからは
両親(おや)にもらった この身体
昔遊んだ 神社の鳥居
両手合わせて 誓ったあの日…
雪が舞う舞う 都会の川に
人生(みち)はひとすじ 夢春秋
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