アオイトリ

あの日に汚れたままの
置きっぱなしの 古いスニーカーには
笑えない もう解けない 記憶が幾つもある
忙しそうな街の中で 流れに流されるままでは
気付かない でも変わらない 僕がまだここいる

鍵を無くしたままのキャリーケースは
捨ててしまっても 変わらないだろう
きっと無くさないモノがある

それなら もう一回、前を向いて
積み上げてきたモノ全部ぶっ壊して oh oh oh
動き出した僕らは無敵で いらないモノは捨てて
もう一回、飛んでみて oh oh oh
アオイトリのように

少しだけ曲がったままの
ハンドルと効きの悪いブレーキの
自転車でペダル漕ぐのが最高速度だったのに
擦りむいた膝を拭ってみても今は
堂々巡りの思考に惑わされて
大人になっちゃって 痛みで足を止める

疲れたまま 吊革にしがみついたら
窓の向こうの 物足りなさが
嘘みたいに重荷になる

それなら もう一回、前を向いて
積み上げてきたモノ全部ぶっ壊して oh oh oh
動き出した僕らは無敵で いらないモノは捨てて
もう一回、飛んでみて oh oh oh
アオイトリのように

負けないように逃げないよう
自分に言い聞かせる
手にしても失いそうで 曖昧なまま進んでる
靴の選び方もまだおぼつかない頃からずっと
空回りしながら余計なものばっか手に入れた
もっと自由になりたくて 一度、手を離してみる

下げたくない頭 下げても気持ちは上向きでいたいのに
無力だ空を見上げる

それなら もう一回、前を向いて
積み上げてきたモノ全部ぶっ壊して oh oh oh
動き出した僕らは無敵で いらないモノは捨てて
もう一回、飛んでみて oh oh oh
幸せを呼ぶ アオイトリのように
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