玉響

ひらりひらひらりと舞い踊る
思い染めし玉響

微かに耳を揺らす
祭りばやし 沸き立つ声
いま以上に 何を願う
肩を寄せながら

夜のとばり 灯るあかり
煙風に笑う
これは夢か現か

ひらりひらひらりと舞い踊る
心 袖のうちに秘めて
ひゅるりひゅるひゅるりと舞い落ちる
思い染めし玉響 思い初めし花火夜

笛の音よりも甘く
鼓よりも 逸る胸よ
幾ら月が 通り過ぎても
思い出すのだろう

髪の飾り 触れられない
近いほどに遠い
それはまるで幻

ひらりひらひらりと舞い踊る
心 袖のうちに秘めて
いつかいついつかは 華となれ
君がいれば まほろば

ひらりひらひらりと舞い踊る
心 袖のうちに秘めて
ひゅるりひゅるひゅるりと舞い落ちる
思い染めし玉響 思い初めし花火夜
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