ガラスのマリオン

あなたの まなざしにつつまれて
私は 愛される幸せだけで
満ち足りていた 何もかもが
私の為にあるような…

並木に枯葉の舞い散る頃
優しい声で サヨナラを告げられ
街の景色がにじんでゆれて
あなたをみつめ 立ちつくした

夢なら 早くさめてほしいと
思わず祈る ガラス細工の心抱いて

落ちてこわれて こなごなになれば
あなたは 涙を流してくれるでしょうか Ah―

冬の朝 ひとつの愛が終りを告げた
こもれ陽の中で

夢さめて ガラス細工のマリオンの目に
光る涙がひとつぶ こぼれおちた
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