不条理劇

ただ覚悟ひとつで
駆け抜けられるのか

書き直しまた書く
意味成さぬ人生

僕らは押す 裏にある扉を
地上に建つ 模造の劇場の

群れをなす魂が
たったひとつの照明(あかり)を
求めて 争う

輝いた舞台には
やがて暗転の闇が
嘲笑うように
終幕を告げる
消えた 独白(モノローグ)

…

まだ磨かれぬ美を
この手は描きたい

いつ古きを訪ね
なお新しきもの

人がけして触れえぬ音楽や
心抉り死をも呼ぶ芸術を

照らし出せ 醜さも
もうありのままではない
覗いた深淵

肉体を通り超し
僕たちは演じている
誰よりも知らぬ
自分という役
忘れゆく 科白

なぜ夢を見る
また前を向く
どこまでも渇く
生きている限り

群れをなす魂が
たったひとつの照明を
求めて 争う

輝いた舞台には
やがて暗転の闇が
嘲笑うように
終演を告げる
奈落 開けたまま
×