思い出のカケラ

夕闇の中に偶然見つけた新しい店は
ランプのように寂れた通り灯してた
変わってゆくのね街も人も
二人でいた頃は普段着のままで
どこまでも行けた
あなたがそばにいるだけでもう
幸せが向こうからやって来る気がした
タクシーの窓を開けて
入り込む冷たい風 秋のにおい
もしあなたもこうして
ここを通り過ぎるなら私のことを
思い出すでしょうか
あちこちに落ちたカケラを拾うように
こんな風に

出会わなければと何度も泣いたの
本気の恋なら終わった時にそう思うもの
ただひとつあなたもそうだと願ってしまう

静かに抱きしめたい
あの日のあなたのことも私のことも
思い出にいつかは変わってくなんて
知らずに信じてた同じ未来
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