World Tree

道が途切れたら
ここまでだよと
知らせてあげるね

飛び交う素粒子が
通りぬけても
消えない合図を

願うは ひとつは
あなたの匂いがこのまま
ここに
イマージュの肌に
濡れた髪の中に
いきづくように

代えられないものが多すぎるよ
風たつ時を待つ ざわめき

葉を伸ばす
君を探すように
木漏れ日に 誰か眠るように
焼けきれたメロディー
その向こうへ

道は途切れてた
武装を解いて
煙をあげている

おいで
いくつもの
同じ合図が
重なりあっていく

願うは ひとつは
私の匂いがこうして
ここに
エフェクトの中に
混ざり合い 微かに
とどまるように

代えられないものが多すぎるよ
失われたものになれっこないよ
この目に届きえた 燈

葉を伸ばす
君を庇うように
衝撃に 歌が消えぬように
書きかけのメロディ
つづくように

エターナ 見果てぬ枝葉の 言伝

月の明かりで 歌を 書き留めた
祭囃子のそばで 僕は 生まれた
渡り廊下で 君と ぎこちなくキスした
瓦礫の街で 黒い 空を見上げた
月の明かりで 歌を
あきらめたメロディー その向こうへ
木漏れ日の中 君と
書きかけのメロディー つづくように
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