虹色の羽虫

鳴らない風鈴
音のない花火
静かな蝉

そばにいたのは
無上の笑顔とあの夕立ち

揺れたスカートぎゅっと掴んだ背中

いつだってこの胸の中にある
忘れない30℃の淡い夏と
2人見た景色を虹色の羽虫がきっと
抱きしめて未来へと飛び立つ
頬で弾けた1つのシャボン玉

子どもたちの声
笑ったり泣いたり
傷つけたり

こぼれた涙
あのひまわりみたいに
下向いた日

擦れた膝はもう見なくなったな
なんて大人になるにつれ
ふと自分を守るようになる

君の声 リンと鳴った風鈴
耳を突く蝉と忘れられない花火
あの夏がふわり今肩にとまり思い出す
高く飛んでいけ

いつだってこの胸の中にある
忘れない30℃の淡い夏と
2人見た景色を虹色の羽虫がずっと
抱きしめて未来へと飛び立つ
頬を掠めた2つのシャボン玉
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